長野県立こども病院に見る

 不可解な業務拡大要請

長野県立こども病院の一般診療化 県医師会会長が反対

こども病院専門医療「維持できぬ」県方針に医師会反論

 県医師会の大西雄太郎会長らは15日、長野市内で会見し、県が、県立こども病院(安曇野市)で、小児科と産科の一般診療を開始するとの方針を示したことに反対する考えを表明した。大西会長は「一般診療を始めれば、こども病院の高度専門医療の水準は維持できず、県民や国民のためにならない」と述べた。

 田中知事は7日の会見で、同病院について「いつでも、誰をも拒まない小児の開かれた医療機関にしていく。救急診療中心の診療から始める」と発言。救急搬送でなくても、子どもが重症だと家族が感じた場合は同病院で受け入れ、軽症の場合はその後、患者のかかりつけ医師らに診療を委ねる考えを示した。

 知事の方針に対し、大西会長は「こども病院は設備、医療とも全国トップクラスで、県外からも難病の子どもたちがたくさん来る。一般診療を始めれば、医師の負担は増える」とした。
必要あれば急患受け入れも 考える会が提言書 長野県立こども病院の一般診療問題
 ◇知事に提言書
 「県立こども病院のあり方を考える会」はこのほど、これまでの議論をまとめた提言書を村井仁知事に提出した。一般診療の開始には消極的な姿勢で、従来通り高度小児医療を担う一方、「必要があれば急患の受け入れを行っていくべきだ」とした。

 提言書では一般診療については触れられておらず、「医療機関から紹介された患者の診療を行うこと」を基本方針に掲げた。他病院で対応できない患者を診療する「後方支援病院」としての役割を重視する一方、医師確保と育成を目指し、高度専門医療体制を横断的に結合した「総合診療体制」を整備する必要性を指摘した。村井知事は「提言書を尊重したい」と話した。【川崎桂吾】

長野県立こども病院 全景


今の時代このようなことを議論すること自体がおかしいことなのだ!

 まずは,簡単にコメントすると,一般論として考えると,従業員に業務拡大を命じるのは,極めて大変なことであると言うこと.そこに妥当性がなければならない.妥当性とは,従業員がまだ仕事を出来る余地があると言うことが確認されなければならない.

 また,業務拡大を不満に思う従業員も出てくることを想定しなくてはならない.不満に思う従業員は最悪の場合,退職してしまう.したがって,そのことを想定し,辞めた従業員の代わりをすぐに見つけられるあてがなくてはならない.

 病院もドクターもこの原則の例外ではない.

 このような観点から眺めると,この手の病院はかなり忙しい病院である.重病の子供を扱う各ドクターはかなり忙しい業務に従事しておられるものと考えられる.その上で,一般の外来もやれ,とか,救急外来も行い広く患者を診ろ,というのは,間違っている.

 このようなことを,知事や「県立こども病院のあり方を考える会」などから,このような提言をするというのは,はっきりって,働いている医師にとって屈辱以外の何者でもない.また,このような提言を出すという行為そのものが,「お前ら,働きが足りないから,もっと,一般外来やったり,一般の救急もやって患者をみろよ.それをしないから赤字なんだ」と公に言っていることと同じであり,働いている医師をバカにしていると言うことになるのである.

 いやしくもこのようなことを言うからには,知事も「県立こども病院のあり方を考える会」も,小児科医に辞められたあとに,代わりのものを見つけられる算段がなくてはならない.しかし,そんなものがあるわけはない.今や小児科医を目指す若い医師は激減している.新たな小児科医はもう供給されないと言うことだ.このような議論に関係する人は知っておいた方がよい.

 今の時代,厚生労働省と政府に強力に誘導された医療費抑制政策で病院などはいくらうまくやったって赤字は確実なものとなった.

 また,平成16年から始まった研修医制度のひずみは日本国内,津々浦々に及び,このような長野県立こども病院のような病院は本当に得難い貴重なものになった.

 田中知事は落選して辞めたが,「県立こども病院のあり方を考える会」というものがどのようなものであるか,私には詳細が不明であるが,この手の会にはちょこちょこ,暴言を吐いたりする人がいて,時として,一言の暴言が議事録に載り,勤務している医師の目に触れ,医師総辞職もあり得るのである(下記に新潟阿賀野市立病院の例を詳述する).

 したがって,賢明な県政をするのなら,このようなことを議論にする方が間違っているし,長野県民の子供の福祉と医療を考えると極めて危険な方向に発展する可能性(子供病院の閉院)を含んでいるのである.

新潟県の阿賀野市立水原郷病院・・・水原郷病院経営改善会議で委員のひとりが医師批判をとうとうと・・・その議事録が医師に漏れて,それがきっかけとなり,医師の大量辞職.新病院を建てるという夢もあったが,その様なプランは瞬間的にお釈迦になった症例です.
-

「まさかボロボロと医者が辞めてしまうなんて....。

 医者のいない病院なんてあり得ないよ」。 先月2月18日、同市安田地区で行われた自分の講演会会合に出席していた阿賀野市の市長は、水原郷病院の医師大量辞職という事態に、がっくりとうなだれた。 同病院は人件費の高さなどが原因で2002年度から毎年3億円前後の赤字を出すようになった。


2005年度までに累積20億円という巨額の赤字を抱えた。市は2005年春に,行政改革推進課を発足させ、病院改革に乗り出す。
 改革の目玉は将来の新病棟建設だった。当面の収入確保のため緊急プランの策定を急いだ。 有識者と一般公募の委員で「水原郷病院経営改革審議会」をつくり、9月から議論が始まった。 皮肉にもその経営改革審議会でのやりとりが暗転への後押しをしてしまった。 詳細が同市のホームページに掲載されたのだ。その中に委員からの「医師批判」があった。
「水原郷病院は冷たいイメージがある」「接遇が悪いという話はたくさん聞く」、さらに「(医師が過重労働で疲れているという話に対し)本当に疲弊するほどの仕事量なのか」とも。


 ある幹部医師は「こんなに一生懸命やっているのに、何でこんなことを言われるのか。
私もそう思ったし、同僚たちもそんな空気だった。モティベーションが下がった」と疲れた表情で話す。
 「批判」への反発も契機になり、当初定年退職の1人も含め退職者は4人の予定だったが、新大病院への引き揚げなども含め医師が次々と退職を表明する。


 医師半減の緊急事態の中、市は今月下旬にも同審議会に対し、病院の将来構想についての諮問する予定だ。
 構想では近隣の医療法人と公設民営化も見据えた連携にまで踏み込む。
追い詰められた立場の市長は「私がやめない限り『市立病院』として新しい建物で再建を図る」となお強気なのだが....

 水原郷病院は1954年に発足。当初は100床ほどの赤字病院だった。61年、寺田院長が新大から就任。 以後、地道に病床数を増やす一方、電子顕微鏡やCTといった当時最先端の医療機器をそろえ時代を先取りして医師や患者を集めた。その結果、経営が好転した時期もあった。
 市は寺田さんの手腕に期待し、経営改革審議会の会長に迎え入れた。高齢を理由に固辞されたが拝み倒した。


 今回の事態は経営改善に向けた具体策などに着手した直後に発覚した。
 「病院がつくり上げてきたものが音をたてて崩れるようだ」。元院長の寺田さんは淡々と話した。



水原郷病院、医師辞め規模半減

 阿賀野市の市立水原郷病院(三浦義昭院長)で、1月末から医師が次々退職し、 診療態勢が維持できない状況に陥っている。定年、開業、厳しい労働条件など 退職理由は様々だが、常勤医26人が15人に減る見通しだ。そのため救急患者の 受け入れ縮小も決めている。

 同病院の混乱は、地域医療はもちろん、下越地方の 救急医療にも影響を与える問題だけに、県なども関係者から事情を聴いている。 (朝日新聞 2006/2/5)


 第二回・第三回 水原郷病院経営改善会議にての委員よりの抜粋 
              

 水原郷病院の赤字解消のために、人間ドックで利益を得ようともくろむ(議会)

              ↓

 「医師はそんなに疲労するほどの仕事量なのか?人間ドックの仕事を増やしてもやっていけるはず。
 新聞報道の数値と比べると、郷病院の医師の給与は全国平均よりも 5割高い。 改革をしようとする時に、給与は何らかの形で減にしなければならない。それが、 できないようなら定員を削減しなければならない。外来患者数も減っており、人間ドックでも1日10人くらいの利用者で、しかも医師の出番は最後の診察のときだけのようだ。
 これまでも郷病院の医師は疲弊しているという話は聞かれたが、本当に疲弊するほどの仕事量なのか。医師に働く意欲がないように聞こえるが。 」(以上、出席委員よりの発言より)

              ↓

(水原郷病院の某医師の発言)「近くに救急車を受け取る病院がなく、これだけでもかなりの負担。 かつ、ここの患者が時間外をコンビニ感覚でひっきりなしに受診するのでさらに負担が大きすぎ。 このため、以前から「大学からの応援がないと(土日も休めず)全員辞める」ほど酷い状態でした。(新潟日報の記事より)




夜間でも軽症者来院 診療所少なくコンビニ化

 五頭連峰の山並みが眺められ、瓢湖に近い。阿賀野市の水原郷病院を訪れる患者は、豊かな自然に囲まれた環境で診療が受けられる。


 目を引くのは、街が寝静まった深夜でも24時間、こうこうと電気がついていることだ。休む間のない当直勤務、頻繁な夜の呼び出しが、今回の医師の大量退職という事態を引き起こした原因でもある。

 病院の医師の一人は「ここはコンビニ病院だ。」と自嘲気味に表現した。当直時間帯に「入っても、さほど緊急性の無い症状の人が次々と病院に来る。「日中は仕事があるし、だから夜に来た」とあっけらかんと医師に告げる患者。開業医からもらった薬を1、2服、飲んだけれど治らないから」「近くの病院を退院したけど、なんか具合が悪くて。」
 新潟市などと違って地域に診療所が無い上、高齢者が多いことが「コンビニ化」に拍車を掛ける。


 尾崎副院長は、「未来、当直は入院患者のためにいるもの。」と強調しつつも「困った人を助けるという当たり前のことを。投げ出すわけにもいかない」と現状を説明した。

 当直は、午後5時15分から翌朝の8時半まで。この時間帯に、水原郷病院には平均20人弱の患者が来る。インフルエンザなどの流行期は30人を越す。そこへ、重症患者が救急車で運ばれてきたら、「軽症の人のカルテが次々と机にたまっていく」(本田診療部長)のが実態だという。

 今回退職を決めた医師の一人は「当直の回数がほかの病院と比べて際立って多いというわけではないが、患者が次から次に来る。仮眠どころか、とにかく休めない」と訴えた。救急患者の搬送数は、近隣と比べると、水原郷が郡を抜く。2004年の調査で豊栄病院(149床)が715人、下越病院(290床)1081人に対し、水原郷(321床)は1302人だった。阿賀野市は開業医による休日当番医制度もない。軽症の一時、二次救急もすべて水原郷に回ってくる。 本田部長は「診療所がたくさんある新潟市や長岡市は、まず診療所、悪ければ病院となるが、ここでは直接病院に来る患者が多い。」と頭を抱えた。

 問題発覚後に病院を訪れた70代の女性が「何十年も地元にねづいた病院。早くいい先生を呼んでほしい。」と話すように、市民は総合病院に機能の回復を願っている。医師が去り、途方に暮れる患者たち。本田部長は「勤務医のハードな仕事は常態化している。

 大幅な医師不足は、同規模の病院ではどこでも起こり得ると警告するが、肝心の医師確保の処方箋は、まだ見出せないままだ。(新潟日報 2006/2/4)



30時間仕事 体力限界 医師不満爆発


 
常勤医の大量退職による業務縮小が必須となった阿賀野市立水原郷病院。慢性的な医師不足から勤務体制が過密となる悪循環によって、医師に不満が鬱積していたことが28日、明らかになった。さらに昨年末から退職が次々表明され、補充の見込みも立たないことが、退職の連鎖を生んだ形だ。

 同病院の関係者によると、4月末までに 退職予定の11人のうち定年や開業予定者は3人。昨年12月には、慢性的医師不足による「過密勤務」「専門分野に打ち込めない」などを理由に2人が退職を決意。以後、同様の理由などで退職の申し出が相次いだ。消化器内科医がいなくなることで、「手術件数が減る」として、新潟大は外科医1人の派遣継続を取りやめた。

 退職を決めた医師の一人は、「外来、当直、止まり明けに、また、外来と、30時間以上勤務していた。体力の限界。」と話す。現在、常勤医は26人。時間外診療、2次救急にも対処し、当直医以外の医師も、毎晩の様に、呼び出されるという。「医師の間に不満が溜まっていた。」と尾崎副院長。「12月に退職の意思をはっきり示した医師がいたことで、他の医師も動き安くなり、連鎖した。」と推測する。

 同病院は新潟大などに、医師派遣を要請してきたが、補充の見込みは立っていない。本田市長は、「東大や、防衛庁の県内の出先にもお願いに行ったが・・・」と明かす。しかし新潟大のある科では、「責任感の強い医師でさえ「居られない。」という様な病院に再び医師を送れない。」と打ち明ける。

 別の科では、同病院への派遣医師を募集したが、希望者が無かった。
                         (新潟日報 2006/1/29)


医師辞め規模半減阿賀野市立水原郷病院 常勤医26人が15人に

 阿賀野市の市立水原郷病院で、1月末から医師が次々退職し、診療体制が維持できない様に陥っている。定年・開業・厳しい労働条件など退職理由は様々だが、常勤医26人が15人に減る見通しだ。そのため救急患者の受け入れ縮小も決めている。同病院の混乱は、地域医療はもちろん、下越地方の救急医療にも影響を与える問題だけに、県なども関係者から、事情を聞いている。


「お願いしていた先生から、断られてしまったんです。昨年12月でした。」水原郷病院副院長は沈静な表情で話し始めた。三浦院長が3月末に定年退職する。三浦院長は新潟大学医歯学総合病院第二内科出身。阿賀野市は、同科出身者に後任を依頼したが、断られた。

 水原郷病院の経営は厳しい。累積赤字がは約20億円。同様に赤字で苦しむ県立病院より事態は深刻だ。2004年度、県立病院は医業収益に対し給与費が65%を占め、この圧縮が急務となった。膵場他郷病院は74%を占める。同病院では、カルテなどを、機械を使わず、職員が運んでいることもあり、医師以外の常勤職員は、2005年度当初、433人。「職員の平均年齢は、46歳。給与費はかかる」(加藤事務局長)状況だ。

 一方で、医師らは、「内科医を増やしてほしい。」と切望し、「新院長が、複数の内科医を連れてくる。」と期待していた。今年1月、市は、内部の尾崎 進 副院長を後任に選んだ。内科医は増えず、院長退職で1人減になった。

 その後、辞表表明が相次ぐ。当時、常勤医は、内科8、外科・神経内科・脳神経外科が各3、整形外科・小児科・産婦人科が各2人、眼科・皮膚科・歯科口くう外科が各1の計26人。うち、内科の一人は、親の介護のため先月末に辞め、常勤医は、25人になった。
 今月末に、整形外科の1人、更に3月末には、一度に、6人の医師がいなくなる事態になりそうだ。院長・眼科・皮膚科の各1人、内科(消化器)の2人が退職。外科の副院長も「執刀回数を減らしてきたが、60歳になり、気力が続かない」と、病院を去る。4月末にも、神経内科医の3人が、辞める見通しだ。

 常勤医は15人になり、これまでの診療体制が維持できなくなる事は、必死だ。三浦院長は、「退職理由の一つに過重労働がある。」と話した。



    
高齢化で患者増え激務続く
 5月までに退職する11人の理由は様々だ。神経内科は3人とも新潟大学出身。他病院に移る小池部長は、「大学関連病院の移動時期だった。」と話した。

 移動は、医師不足への対応の一環でもある。水原郷病院は、育休中の医師のため、新潟大学から別の医師が来ていた。小池部長と2人体制。寝たきりの患者や、アルツハイマー型認知症を診る。高齢化に伴い患者数は増える。小池部長は少ない日でも外来患者は50人を、多い日だと、100人を診察。入院患者30人を回診し、約10人の訪問診療もする。月数回の当直も、翌朝は休めず、当直でなくても、救急体制に備え、2人の医師は、1日おきに交代で待機する。

 少人数で、救急対応はきつい。今回の移動は、「拠点化」の一環でもある。数少ない医師たちを分散させるよりも、拠点病院に集中させて、過重労働を和らげる考えだ。移動先では、3人以上の体制を組めそうだ。水原郷病院のベット数は、療養型42床を含め、計321床。病床利用率は97%。その上、救急患者も引き受けていた。阿賀野市消防本部などの2005年の搬送数によると、1日平均、3.5人が運ばれている。夜間運ばれてくる救急患者が多いという。

 水原郷病院はもっぱら、新潟大学各科の教授陣に後任探しを頼んできた。遠藤教授(整形外科)は希望者がいないので、いかんともしがたい。」と話す。「水原郷には1人しか残るだけですから、整形外科医が3人以上いて、麻酔科医も内科医もいて、合併症にも対応でき、手術に専念できる環境なのか。そこが大事です」と指摘する。

 別の科の教授はいう。「医師が過重労働で働けないと決断した病院に、後任は出しづらい。出してもまた、辞めてしまうだろう。そもそも、入学定員100人の新潟大学医学部だけで、人口245万の新潟県の医師を供給するのは難しい。」と指摘する。



 
「救急」取り下げ 家族に負担増

 常勤医が大量退職する事態を受け、水原郷病院は、医師以外の職員の早期退職を募っている。ベット数も197床に減らすことを検討している。

 これまで、「救急告示病院の看板を掲げ、夜間や、休日の救急患者を引き受けてきた。これを取り下げ、3月から急患の受け入れを減らす。尾崎副院長は「常勤医が15人に減り、治療に、過ちがあってはいけない。」と話す。

 救急体制の変化が、阿賀町の吉嶺(県立津川病院)院長には、気がかりだ。町には、3人に1人が高齢者。お年寄りの骨折事故が多く、ほとんど、水原郷病院へ搬送していた。「新潟市の病院へ搬送することが、増えるであろう。遠くなり、家族の負担が多くなります。」と心配する。

 一方、今井(新潟市民病院)院長は、「新潟市内の病院で引き受けなければ、ならないでしょう。」と覚悟する。同病院には、県内3カ所しかない重症救急患者を引き受ける救急救命センターがある。ただ、今井院長は「夕方にベットを空ける様にしているが、満床ため、救急車でさえ、断わらざるを得ない時もある。」と話した。

 県は今年、11月、県内4ヶ所目の救急救命センターを県立新発田病院に開設する予定だ。だが、ここにも、水原郷病院に共通する悩みがある。新発田病院唯一の皮膚科医が3月末に退職予定。だが、後任が見つからない。やけどの救急患者に対応するには、皮膚科医2人は必要だ。「医局員に話しているが、希望者がいない。」と新潟大学の関係者は打ち明ける。

 大学病院でも毎年、数人が、出産や留学、開業のため退職。しかも、ここ数年、皮膚科の入局者がいない。「打つ手が無いのです。」


 県は昨秋に医師会を通じて募集。11月には、日本医事新報に求人広告を載せた。12月からインターネット上でも広告を出している。医師らの間には、「公的病院は、院長自らが先頭に立って、医師を呼び寄せられる努力をしなければ、来てくれない時代になった。」との声が聞かれる。尾崎副院長は、水原郷病院について、「地域と連携した医療を構築したい。」と話した。
 

2005年の水原郷病院などへの救急搬送人数
水原郷病院 1284, 

新潟市民病院 3424 

県立新発田病院 3800, 

新潟大学 1333, 

豊栄病院 317

(朝日新聞2006 2/5)

 

掲示板に投稿された意見を抜粋して記事に載せることがありますが,ご寛大なお気持ちでご容赦下さいませ(一部改変することあり).ご不快に思われましたら,掲示板,または,consultanthokkaido@gmail.comの方へご一報下さいませ.削除いたします.また,掲示板の内容で不適切と思われるものは,削除することがあります.

掲示板2 を新設しました.皆様のご意見の新規性(ノイエス)をなるべく保ちたいと思います.従来の掲示板か,この掲示板2のどちらかにご意見をお書き込み頂ければと思います.

 掲示板2 http://9111.teacup.com/consultanta/bbs

1

2

3

4

5

6

7

8

9

10

11

2

3

4

5

6

7

8

9

0

1

inserted by FC2 system